月曜日の朝
起きたらみみちゃんがいなかった。今度はどこにかくれてるんだ?と思いながら、エサを補給して待っていた
昨夜はエサを少ししかあげていなかったので、お腹は減ってるはずなのにちっとも音沙汰がない
不思議だな~と思いつつ
尿意を覚えた私がトイレで見たものは

倒された写真立てと開けられた窓と網戸
すぅ~…と血の気が引いて、ぱっちりと目が覚めた
“逃げやがった…どうしよう~”
探す?
家の中でも上手に隠れるのに、外で出てくるわけない!見つかる気がしない!!
たとえ見つけたとして…捕まえることはできる?
人間を見たらすっとんで逃げるのに!?
帰ってくる?
家の中でしか暮らしてなかったし、ここの土地勘なんてないはず、帰ってくる確率は低そう
最悪、野生に還るとして…?
まだ避妊してなかったから、地域に迷惑かける。生態系に迷惑かける
見つけて捕獲しなくてはいけない
と、思いつつ無理やん…と、絶望に飲み込まれてしまう
昨夜はご飯が少なかったから、お腹は減ってるだろうし、外はめっちゃんこ寒い…
心配で仕方ない
だけど一方
仕事でコロナ感染の報告が入ってしまった。連絡や対応・対策をしなければならなかった。スタッフの家族には病気の人もいて、スタッフにコロナを持って帰らせるわけにはいかない
申し訳ないけど、月曜日と火曜日はみみちゃんを心配しつつ人間の対応を優先しなければならなかった
できることはやっておこうと
みみちゃんのゲージを雨の当たらない庭へ出してエサを置いた


①ご飯を食べる時にエサ箱が動いたら、猫扉が閉まる。という仕掛けを設置

②臭いを辿ってお家を見つけてくれるか?と期待を込めて、段ボールにみみちゃんの臭いのついたトイレ砂を入れて設置
③見に行くのは大変だし、人間の気配で逃てしまうかもと思って、ペットカメラを設置
月曜日の夜
知らない猫が入った

きれいにご飯を平らげて、お水まで飲んで、仕掛けには一切の振動を与えず
平然と出ていった
この猫を“誰やねんちゃん”と呼ぶ
まじか。猫、すごい。
いやいや、感心してる場合じゃなくて…仕掛けを直さなくては!
というわけで、仕掛けの棒を短くして
私たちでも扉を降ろせるように、棒にヒモを付けて室内まで伸ばしておいた
火曜日の朝
“誰やねんちゃん”がまたご飯を食べに来た
今度は仕掛けに触れてしまったらしく閉じ込められて暴れていた(その音で目が覚めた私…)
“誰やねんちゃん”を逃がすために近づくと、“誰やねんちゃん”がさらなるパニックとなり暴れてまくった
結果
猫扉のロックが外れて“誰やねんちゃん”は見事、脱出成功。逃げ去って行った…
猫すごいな。ロックはずれちゃったな…
呆然としつつ、このゲージに頼るしかないので、またエサを入れて、心許ないけどまた仕掛けを作っておいた
火曜日の夜
無事に仕事を終えることができて、やっと娘とみみちゃん探しに出発
ネットで調べてみたら小声で呼んでも猫には十分聞こえるということだったので
小さな声で“みみちゃ~ん”と呼びながら、エサの袋をガサッガサッとして、お迎えアピール
夜のご近所を練り歩いたけれど、近所の野良猫を一匹も見かけなかった
屋根の上で野良猫が喧嘩をしている声が聞こえたのが唯一の猫の気配でした
明日は、保健所や警察に連絡かな。捕獲器とかいうのを借りなきゃいけないのかな。と話しながら、眠りについた
猫の探し方
ネット検索や、Twitter、友人に教えてもらったのは
→すぐに保護猫団体へ連絡して捜索を手伝ってもらうこと、人数が多い方がよいこと
→近所の人にお知らせ、地域の餌やりさんにも伝える
→保健所へ連絡したら捕獲器を貸してもらえるかもということ
→ビラを作ってくばる、目撃情報が入るようにする
→懐中電灯はパワーのあるものを使うと目が“キラッ”として見つけやすい
→見つかったら“ちゅ~る”で寄ってくるかもしれないから“ちゅ~る”を持って捜索をすること
見つけたとしても、捕まえるのは相当難しいよなと思いつつ、教えてもらったことをやるしかないと思った
水曜日の朝
心配で眠りが浅く、3時にふと目が覚めてしまった。カメラを確認すると、エサが無くなっていた
三階部分に猫の耳がピコンと見えていたので、また違う野良猫だろうな(その前にも食べられていた)逃がさなきゃと思った
みみちゃんが戻って来たときに、ご飯が食べられるように追加しておくか、と
眠い目をこすりながら外へ出て、ゲージに近づいてみたら、なんと三階に居たのはみみちゃんだった!
帰ってきた!!よかった!ひははははっ
なぜか笑ってしまった
仕掛けは作動していなくて、扉は空いたまま、みみちゃんはいつもの三階で“スンっ”て寝てた
自分ちだと理解していてくれたようだ!!

よかったよかったと安堵し、娘にも起きてもらって、ゲージごと家の中に運んだ
ゲージ結構重いのよ~
水曜日、昼
サボリ心から、先週に病院へ連れていかなかったことを後悔したこと
脱走から帰ってきた猫は怪我などしていないか診てもらった方が良いということ
で動物病院へ行った

車内で鳴くかなぁと思っていたけど、相変わらず無言なみみちゃんだった
診察室で逃げたり、威嚇するかなぁと思っていたけど、怖がって終始大人しかったみみちゃんだった
“かしこいね~”と看護婦さんに言われていた
私たちには、威嚇するわ、ひっかくわ、脱走するわ、なのに。。。
病院では体温、体重などや怪我がないかの身体検査
避妊手術について相談とマイクロチップについて聞いた
マイクロチップは、ご希望なら用意しておいて避妊手術のときにつけますよ、料金は5000円ほど、ということだった
一歳になるまでに避妊手術をした方がよい事、七ヶ月だからそろそろ発情期になる事
ここの病院は手術の予定が詰まっていて、四月になってしまうので、他の病院で手術してもらっても良いですよ、とのことだった
とりあえず、四月に予約をしておいた
病院の後は、脱走防止策のために100均で道具を買いそろえた

やることが山積みだわ

コメント